百人一首物語 その99 「物思う身」

「好きとか嫌いとか、憎いとか恨んでるとか、そういうのもよくわからない。誰かをそう思えるほど、僕は誰かとかかわった事がない。全てがテレビの向こう側、モニターの向こう側に思える。誰も、僕に気付かない。みんなが笑う。その笑い声が、僕を追い掛ける。僕を笑っている訳じゃない。関係なく笑っている。全てはテレビの向こう側で、モニターの向こう側だ。僕だけ、テレビのこちら側に、切り断されて、閉じ鎖められている。もう限界だ。世界に僕は強制介入する。世界と僕を隔てているガラスを割る。僕の言葉が届かないのなら、届く刃物を用意する。1本のナイフで一人しか届けられないのなら、僕はたくさんのナイフを用意する。たくさんの人が集まる場所で、僕は、たくさんの用意したナイフを使うつもりだ。きっと、僕は、たくさんの人によって、たくさんの電波で、テレビやモニターの向こう側を伝播していくだろう。そうする事で、みんなは僕を笑うだろうし、僕も笑う事が出来る。世界を変える事が出来る。」
(事件発生前日の少年Aによる書き込みと思われるブログより)
「人もをし  人もうらめし  あぢきなく  世を思ふゆゑに  物思ふ身は」
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